タニグチリウイチ、我が身を嘆く

http://www.asahi-net.or.jp/~WF9R-TNGC/nikko.html
6月2日分。

 「攻殻機動隊」のアニメ映画がアニメ映画としては珍しく日米欧で公開されるって話を日本での公開よりはるか前に1面で紹介したり、「もののけ姫」がまだ制作されている途中で鈴木敏夫さんにインタビューして記事にしたり、劇場版「カードキャプターさくら」や「機動警察パトレイバー3 W13」や今となっては幻の実写版「ときめきメモリアル」のレビューをそれなりのスペースで書いたり、バンダイビジュアルが「未来少年コナン」でDVD市場にようやく出て来ることを書いたりしよーと、それが読まれていなければまるで無意味なのだと想い諦めにも似た感情に薄く笑う日々。

 しばらく前なら新海誠さんのインタビューを100行くらいのスペースで載せ、今敏さんや平沢進むさんのインタビューも敢行し、この何ヶ月かでも冲方丁さんの顔写真入りで「シュヴァリエ」のアニメシリーズ化を記事にし、筒井康隆さんの顔写真入りで「時をかける少女」の映画化発表会見を記事にし、昨日付けでは東映アニメーションが新しく取り組むことになった「画ニメ」の記事を同業社中では最大のスペースで載せ、今朝に至ってはセガアミューズメント施設のイメージキャラクターに決まって会見した小倉優子さんを自分で撮影した写真ともども、同業者では唯一記事にしてカラー写真まで載せたりしたにも関わらず、どーやら音羽方面にある出版社から新しく生まれたオタク総合誌を仕切る偉い御方の眼中には、当方の振るまいなどカケラも入っていないのだなあと思うとどうにも気分がボワーンと濁って来る。

 けれども考えてみればあっちが狙いとするのは”マスコミ”におけるオタクの受容であって、当方がフィールドとする”ミニコミ”が何をどれだけ書こうと向こうが気に留める理由など皆無にして絶無。それこそチラシの裏に書いた趣味の繰り言の範疇に過ぎないのであって、権威ある”マスコミ”の中で苦労しながらも場を切り開き、頭の固い人々を啓蒙しつつオタクを紹介しては、マスへと向かいそれらを普遍化させていった人たちの受難の道のりに、音羽のオタク総合誌が興味を抱くのも当然にして必然なのだろー。とゆー訳でそんな話も聞けるらしー「メカビ」はただいまどっかで発売中だ(笑)。笑い事じゃねえなあ。ミニコミがチラシ化して便所紙になる日も見え隠れしてるっつーのに。

んなもん自分が東浩紀にくっつきすぎたからだって!
東はコミケのフリーペーパーで動物化オタクはボクの敵だ!ボクの前に立つな!と宣戦布告してたけど、そのことにも触れられずになにがジャーナリストかねぇ。
東はオタク方面から一歩ひいて動ポ2(郵便だったか?)の執筆に取りかかってると聞いているけど、まあ電波男への罵倒に満ちた本になると思いますよ。
それにしても作家へのインタビューを始めたのはこの俺だといいたげなタニグチ先生の態度は失笑ものですな。
産経じゃなくアニメ雑誌に入りゃよかったんじゃないですか。