ティーンタイタンズ完結

ティーンタイタンズの最終回を見る。
前回までのブラザーフッドオブエビルとの最終決戦から一転、えらい静かな最終回。
ビーストボーイとテラの別れが描かれるんだけど、ヒーローをやめて普通の学生生活を送りたいというテラをまったく説得できないビーストボーイ。
アメコミヒーローはアラン・ムーアフランク・ミラーがいくら大人向けに改造しようが、元々の子供っぽさをいつまでも引きずっているもので、大人になっても子供趣味に愛着を持っている=オタクの象徴なんですね。
ジャスティスリーグだといい年してヒーロー(=オタク)やってることが第1次オタク世代のようにすでにアイデンティティになっていて脱オタなんかしませんしできませんね。
一方、タイタンズはティ−ンの集団でこれからオタクとして生きるかパンピーとして生きるかの選択を迫られる年齢なんで、それでビーストボーイはオタクにテラはパンピーにと道が分かれてしまったわけです。
これが薄オタとして生きるというのなら別れもなかったんでしょうが、タイタンズはヒーローの中でも名門、オタクエリート集団ですので別れるしかなかったと。
ティーン故の純粋さの現れですね。
げんしけんヨイコノミライの違いみたいなもんですよ。
この最終回のあとに作られた番外編が「タイタンズ東京へ行く」というアメリカ人オタクがアキバへ行くオタクを開き直った話なんだから、たぶん全部わかってやってますよ。
切なくていい最終回でした。